『虫眼とアニ眼』(新潮文庫)
養老孟司 宮崎駿
:
「虫眼の人」養老さんと、「アニメ(眼)の人」宮崎さん。
宮崎作品を通して、自然と人間について考え思いを語った対談本。
全く違う眼を持っていながら、普遍的な部分で理屈抜きに共感し
合っているお二方の、見識が高い内容の会話が楽しめます。
『現代は普通の人に育つ環境ではない』という考えの、お二方の言
葉の数々は示唆に富んでいて、深く胸に響きます。
「おかしいねぇ」と言いながら、好きなことをやっていこうと決め
ているお二方の、上品で上手な世の中との付き合い方も大変参考に
なりました。