動物会議



動物会議

動物会議

エーリヒ・ケストナー


『動物会議』は、1949年、第二次世界大戦が終わってすぐに

書かれた絵本。

戦争によって荒廃した人々の心。特に戦争には何の罪も無い

子供の心に栄養を、という思いで生まれた作品なのだそう。

あとがきを読んで初めて知りました。

作品が生まれた背景を知ると、より深く親しみが湧きます。



様々な動物の言動を借りて「人間(大人)は愚かだ」と痛烈に

批判しながらも、「かといって諦めるのは、もっとよくない」

とも言っています。

動物が開いた会議の目的とは一体・・?!

物語の終盤で、動物たちが議論した結果を条約にして“おえら

いさん”に署名させるシーンがあります。

その条約の第5条が最も心に響いたので、紹介します。



「これからは、教師がもっとも高い給料を受けるものとする。

子供を真のおとなに育てるというのは、もっとも崇高な、

もっとも困難な任務である。

真の教育の目的は、次の点にある。

すなわち、よくないことをだらだら続ける心が、

もはや存在しないようにすることである!」



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この記事へのコメント
ダマさん、こんにちは!

エーリヒ・ケストナー、大好きな作家さんです。

大人向けの小説も面白いですよ!
「雪の中の三人男」「一杯の珈琲から」「消えうせた密画」

オススメです♪
Posted by 都田建設 ようちゃん都田建設 ようちゃん at 2011年08月17日 16:57
☆ようちゃん☆

この記事に反応するようちゃんって、
やっぱりレンジが広いっ!!

ケストナーって反戦活動家ですよね。
大人向け小説にもそのエッセンスが練り込まれているんでしょうね。

オススメの御紹介、ありがとうございます!!
またお話聴かせてくださいねー!
Posted by ダマダマ at 2011年08月19日 23:55
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    コメント(2)