動物会議

ダマ

2011年06月21日 00:55





動物会議

エーリヒ・ケストナー


『動物会議』は、1949年、第二次世界大戦が終わってすぐに

書かれた絵本。

戦争によって荒廃した人々の心。特に戦争には何の罪も無い

子供の心に栄養を、という思いで生まれた作品なのだそう。

あとがきを読んで初めて知りました。

作品が生まれた背景を知ると、より深く親しみが湧きます。



様々な動物の言動を借りて「人間(大人)は愚かだ」と痛烈に

批判しながらも、「かといって諦めるのは、もっとよくない」

とも言っています。

動物が開いた会議の目的とは一体・・?!

物語の終盤で、動物たちが議論した結果を条約にして“おえら

いさん”に署名させるシーンがあります。

その条約の第5条が最も心に響いたので、紹介します。



「これからは、教師がもっとも高い給料を受けるものとする。

子供を真のおとなに育てるというのは、もっとも崇高な、

もっとも困難な任務である。

真の教育の目的は、次の点にある。

すなわち、よくないことをだらだら続ける心が、

もはや存在しないようにすることである!」


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